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2024.11.18 #漫画
【持込】赤裸々発表inコミティア出張漫画編集部+コミティアの反省点
概要
今回初めて漫画を持込しました。
そこで得た評論などを備忘録もかねて紹介します。
出張漫画編集部についてはこちら▶
<内訳>
■持込企業2社
担当:男性20代後半 男性20代後半~30代前半
■見てもらった漫画
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①漫画短編集 白昼夢
②ショートショート漫画集 パンドラの種
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※いずれも本サイトで読める漫画です。
※内容はいずれも短編漫画。
ジャンルは「ギャグ」と「サブカル(ホラー、ファンタジー、非日常など)」
作品名(例)・雨男の憂鬱・天の声・獲物と捕食者・死後保険など
評論の流れ
①整理券を1枚とり、エントリシートを記入。
②該当のブースへ移動、①を渡し、担当者に持込した漫画を見てもらう
※私の場合持込した漫画60p以上。全頁読了。
※体感5~8分前後
③②の直後、漫画の評価を述べる
④評価とエントリーシートよりヒアリングを受け、今後や改善点、質疑応答などの時間となる
総評
※二社の評価・ヒアリングを一つにまとめ、適宜会話として成り立つよう調整しております。
良い点◎
・アイデアと設定はすごく良い。本当に良い。
・理詰めがしっかりできている。上澄みだけの漫画がある中、設定が練られており、研究して描かれていることが伝わる
・話が無茶苦茶面白い(特に短編集の方)
・セリフまわしが良い。セリフが読みやすい。(「雨男の憂鬱」など)
改善点✕
①キャラクター性が薄い。読者は一番にキャラに注目する
②手癖がある。描き方のロジックを掴めばより説得力が表現できる
③漫画を生かした演出力が欲しい。(話はよいのにもったいない)
改善点の詳細
①「キャラクター性が薄い」
<担当>
目の描き方が単調だったり、キャラ同士の差別化が似たり寄ったり。読者はまず優先的にキャラを見る。読者が愛せるキャラクターが良い。
<私>
作品によって多少タッチを変えています。今回、ギャグとサブカルの二極化ですがいかがですか?
<担当>
どちらに重きを置いてますか?
<私>
どちらかというと「サブカル」です。
<担当>
でしたら、少し描きこんだタッチの方がよいです。特に「サブカル」では説得力が必要になりますし。
②「手癖がある」
<担当>
厳密な皺の描き方と、また頭身を上げるなどすると、より説得力がでます。現時点では線が荒かったりしてますし、手癖がありますね。例えば、少し筋肉質なキャラ多いですね。
<私>
筋肉質なのは、完全に手癖ですね…あまり気にしてなかったのですが、確かに近しい意見もありましたので、こちらは改善します。(女の子ガタイよくね?とかコメントあったし…)まだ、型破りな画風は難しいため、骨格など捨てきれない部分がありますので、参考の絵をもとにデフォルメしていきます。
<担当>
研究して漫画を描くのが得意と実感していますので、是非こちらも研究して取り組んでみてください。
③「漫画を生かした演出力が欲しい」
<担当>
話は良いだけに、もう少し演出を頑張れたところがありますね。
漫画でしか表現できない演出。こちらも漫画を参考にしてみてください。
今後とも描き続けるのなら、これらを取り入れられたら伸びしろは大いにあると思います。
<私>
ありがとございます。
参考にします。
ヒアリング・質疑など
ジャンルについて
<「ギャグ」も「サブカル」もやりたいとの意見に対しての解答>
※商業向けの体での質疑応答
<担当>
最近「ギャグ」の敷居は上がっています。youtubeのコンテンツと比較されると厳しいですね。一方で「サブカル」は大衆向けでないため、あまり需要がないのが現状です。読者の中には忙しい中読みますし、例えばファンタジーは世界観を0から伝えるのは大変です。そのため、読者に対してある程度知識がある前提で構成するのが良いです。例えば、「異世界ジャンル」は知見あるゲームの設定や現実の設定など、読者が前もって知っているため読みやすいです。
※異世界系のコミカライズを得意とする出版社です。
<私>
異世界ジャンルの設定は既に擦られているように感じますが、まだ需要あるのですか?
<担当>
まだ搾り取れるというだけで需要あります。この異世界の例のように、大衆向けのジャンルを踏襲して、あなたの得意分野を混ぜる考え方もあると思います。
<私>
なるほど、連載を考えると、大衆向けの「要素」が必要となるわけですね。
得意分野を少し混ぜる…確かにありだとは思います。
(ミステリーも江戸川乱歩の時代で既にトリックは出し尽くしたとされるが、時代とともにトリックも近代化し、2010年以降?から専門職<鳥類研究やコーヒー店員>にフォーカスした推理小説増えてきてるしなぁ…)
連載と年齢の壁
<担当>
仮に連載と考えると、年齢的に週間の「少年漫画」は難しいですよね。
あれは、かなり体力が必要なので、20代にしかできないような気がしてます。
連載には、継続していく能力が必要です。特に体力です。運動は必ずしてください。
反面、30代半ばや40代でデビューされている方もいます。WEB連載の場合、紙面上の制限も薄いため、比較的休暇申請はできやすくなっています。また歳を重ねた分の作品もありますね。あなたはそちらの傾向が出ていると思います。
また、連載を目指すなら、長編(数十話)を描く能力も必要ですね
<私>
確かに、日々健康かって言われればそうではないので、それは実感してます。週間連載で少年向けは難しいですよねwその時の年代でしか描けないジャンルとも思ってます。社会経験や日々の知見で、アイデア等は熟成していると思ってますので、これを大事にしてやっていきます。
漫画のタッチについて
<私>
作品によってタッチを変えるということを考えています。差別化できている作品もありますが、描きたいジャンルを絞った際に、「サブカル」ジャンルでの描き方がありましたが、タッチは固定化した方がよいでしょうか?
<担当>
アニメーターなどとても器用な人は可能ですが、漫画を続けていくとなると、かなり繊細な部分にはなりますので、一つに固めておくのは重要ですかね
<私>
(…確かに四苦八苦しているしなぁ。でも本業のデザインは、ジャンルに合わせてデザインを適合させるなど日々行ってるし…上司がイラスト含めそこらへん起用でやってるけど、あれはやはり狂人であったか・・・)
確かに、結構ぶれるときはありますね。仮に「サブカル」と決めた場合「サブカルのタッチ」になるわけですね。でも、描き込みが凄くてギャグのジャンルもありますしね、「エルデンリング」の漫画ですとか…作者、いつか腱鞘炎にならないか心配です。
<担当>
リアルで笑いを取るスタンスもありますね、他作品にもあります。
○○とか、○○ (タイトル失念しました。)
まとめ
画力的な改善点がメインで、作家的な要素では指摘はありませんでした。コミティアの編集部では、リップサービスもあるかと思いますが、話の仕込み的な部分で、思惑通りの評価をしてくださりそこはより自信がつきました。絵に関しての指摘も納得できるものでした。
担当によって意見が変わるとはよく聞きますが、今回の評価を分析したうえで、次回につなげたいと思います。それにしても、短い時間で熟考いただき、的を得た評価がありましたので流石プロだなと思いました。そして、そんな作品を見たり買って下さりありがとうございます。
こういう評価があったという点で、再度読んでもらえると面白いかもしれません。
どちらも悲惨で酷評でしたら辞めるつもりもありましたが、できるところまで頑張ってみますw
コミティアの反省点
パンフレットが売れない
2部ほど売れました。
設営後、(あっこれ立ち止まった方に説明しなきゃわかんないやつだ)と気づく。興味を持ってみてくれた方に対して、「…昨今こういう疑似的に体験できるものが流行ってまして…架空企業のパンフレットを通して実際に起こりえる事件というか背景を知っていただくコンテンツになってます…(段々小声)」と説明しなきゃなんない。聞いてくださった方は無事購入していただきました。
ありがとうございます。
多分、小ブースというか会話しやすい場でないと難しいかもしれません。
コストダウンした漫画が売れない
こちら、以下の漫画ですが、今回実験的に作業コストをカットし、かつ低価格印刷(但し、トンボ付き納品データ納品)で発行したショート漫画です。楽に作って低価格で提供を重きにつくったのですが…
既刊の漫画「白昼夢」(右側の漫画)と並べると、明らかに既刊の方が表紙で目がとまり、見てくださる方が多かったです。既刊の次に今回の漫画を見る…といった流れです。
いや、本当に「白昼夢」の見てもらえる打率が高く、実際に「表紙が良かったので見ました」との声もいただきました。
なので、結論としては「作業も印刷も低コストでつくらない」です。
昨今、表紙原稿料無料問題がありましたが、拘った方が売れるんだなと当たり前なことに気づかされました。あと、「白昼夢」はA5サイズで手に持った具合と滑らない手触りも気に入っているのですが、こちらは漫研時代からお世話になってる「ポプルス」さんのものです。
最近、他の印刷も気になってますが、仕上がりにはとても満足してます。
ちなみに、「白昼夢」の参考にした表紙はこちらです。
知り合い(先輩)の新刊はホログラム入りでかつ、表紙の夜空との相性抜群でしたね。
読んでもらうより、宝物を得てもらうっていう思考の方が良いかもしれません。
次はコスト掛けますw(それに応じて値段も適正価格になりますが、ご了承ください)
もし同士が見てくださっているのなら、反面教師として参考にしていただけたら幸いです。
長文失礼しました~
おわり。